Hope or Pope?

Roo2006-06-25

ご存知の通り、私はいい間違い、聞き間違い、覚え間違い、すれ違い、のエキスパートである。
「法王」の英訳は「HOPE」だと勝手に納得(?)していた。そんなことがわかったら、子供の頃に通っていた日曜学校の神父さんも、大学の関係者も泣くだろう。この間、ポーランドを訪問した際、この言葉を連発する機会があった。実は、最初は「H」と「P」に間ぐらいの発音でずっと通していた私である。えへ。
ポーランドへ行ったには理由がある。なんてことはない。国際会議のあったベルギーからワルシャワへの飛行機代が非常に安かったから。それだけだ。いーんです、寄り道しても!自費だから。
バカンスなんて皆、南を目指すのだし、ポーランドなんてガラガラだろう、と思ったら甘かった。つーか、運がいいのか悪いのか、ローマ法王ポーランド訪問と重なったんである。しかも、ワルシャワに入る日も、クラコワから出国する日も何故か全部同じ。つまり、どういうことかってアレですよ。法王に付き従う9万人の信者と一緒に民族大移動するってことですよ。ポーランド中、そしておそらく近隣諸国から駆けつけた人々は、背中に寝袋抱え、旗を持ち、バスに乗って、毎日開かれる法王のミサに参加する。♪I will follow you〜♪ってやつですよ。思わず私もこの歌うたっちゃいました、無意識に。
最初のうち、宿の予約がなかなかできない、という問題がありつつも、「一番治安がいい時にきたね〜」とか「こんな体験めったにできないよ」とか肯定的に捉えていた友人も、「酒が飲めない」(法王滞在中は禁酒。酒の販売もない)、「特別警備で観光に制限がある」などと段々問題指数が上昇し、夕飯食べに出てパレードにかち合って1時間ちかく動けなくなり(その時の写真がコレ)MAXとなった。そして、最終日、渋滞に巻き込まれ、生まれて初めて飛行機を乗り逃した私。がっでむ。タクシーから飛び降りて、むかったチェックインカウンターには既に人はおらず・・・呆然としていた時、隣に駆け込んできたフランス人のお兄さん。渋滞でタクシーが動かなくなり、仕方ないので歩いて進み、途中警察を捕まえてパトカーで空港まで来たそうな・・・。上には上がいるもんだ。
さてさて、熱心なカトリックの国ポーランド。そして現法王はドイツ出身。故にマスコミも彼のアウシュヴィッツ訪問を大きくとり上げた訳だけど、歓迎ぶりはすごかった。過去と国家と信仰。ここにあるジレンマはどこへいくのだろう?
ところで、法王の乗られている噂の特別車、今回も、もちろんご持参なさったようです。この車、実はけっこう速度速いんです。