たらふくアールヌーボー【チェコ編②】

Roo2006-03-17

午後2時頃のチェスキー・クルムロフ発のバスに乗り、チェスケー・ブデェヨヴィツェでウィーンへ帰る友人と別れ、列車でひとりプラハへむかう。チェスケー・ブデェヨヴィツェからは直行列車がでており、2時間半ほどで夕闇に包まれたプラハの街に到着。泊まる宿は決まっていなかったが、ガイド・ブックにでていたアールヌーボー様式のホテルを試しに値段を聞きにいってみる。バス・トイレ共同で1泊朝食付3500円ほど。悪くない。1905年の建築だけあって、施設も古いし、薄暗く、大通りに面していて騒がしいが、この内装を見るだけでも、泊まる価値が大いにあった。
チェコアールヌーボーはたいしたことないのよ」とスロヴァキア人の友人が言っていたが、とんでもない。面白いではないか!と興奮して写真を撮りまくり、結局プラハで撮った写真中、このグランド・ホテル・ヨーロッパの写真が3分の1をしめることになった。「つーか、プラハの観光がここだけで終わってしまうやん」と、ハッと気づいて慌てて外に夜景を見に出かける。
しかし、外に出ても目につくのはアールヌーボー様式の建造物ばかり。Municipal House、ホテル・パリ、そうそうアールヌーボーの画家アルフォンス・ミュシャチェコの出身だよねぇ。などと、なんとなくゴシックの荘厳な大教会を尻目に1900年代始めの建物に意識が向いてしまう。いやぁ、だって考えてみたらカレル橋とプラハ城のセットや、プラハ城の景観ってメディアであふれすぎていて、なんとなく見慣れてしまっているわけですよ(最近では、宇多田ヒカルのCDジャケットとかにもなっていた)。
ということで、アールヌーボー様式の建造物ばかり見学して帰ってきた次第。満腹、満腹。