便利なること【図書館編】

三田にいた頃、もし、欲しい本が西宮キャンパスの図書館にあった場合、キャンパス間を走る大学の車が、三田の大学図書館まで運んでくれた。わざわざ山々を越えて西宮まで出なくてよかったので、大変便利であった。いまの大学にもキャンパスが2つあり、欧文文献は私がいる方じゃないキャンパスの図書館に多い。最初、当然のようにカウンターに「もうひとつのキャンパスにある本を借りたいのですが・・・」と言ったら、変な顔をされた。まぁ、一駅の距離でそんなシステムあるかい、って感じですね。はい。
ベルギーの大学で便利だなぁ、と思ったのは、ウェブ上での貸し出し期間延長の手続きが可能な点である。「あ、やべ、あの本の返却今日までだ」(返却が遅れるとペナルティとして罰金)と焦った夜23時。ウェブ上で延長手続きをすれば、これセーフ。私のような、全てにおいてギリギリな人物にはありがたいシステムである。このウェブ上のサービスは数年前からあったらしいが、ルーベン・カトリック大学では、ちょうど昨年、図書館の本貸し出し機械が一新していて、これまた便利であった。何がすごいって、貸し出しする本を機会の台の上に3冊でも6冊でも重ねてポンっと乗せる。で、「貸し出し」のボタンを押す。すると機械がバババババと勝手に読み取って手続き終了。返却の時も同じである。今の大学は一冊ずつ餅付きのように「はい、次、はい、次」と乗せて読み取らせていかねばならない。なので、このルーベンのシステムは、私のような、全てにおいてグウタラで、変なやる気をだした時にのみ大量に本をかりる人間にはぴったりである。
で、どうしていきなりこんな事をいい出したかというと、返却日をまた破って、貸し出し停止期間となっているからだ。ここでも、ペナルティはルーベンのように罰金制にしたら(今頃貸し出し可能なのにぃ〜)、と思うけど、そうしたら日本の学生は「金くらい払ってやるよ」ということになり、収拾がつかない気がする。・・・たぶん。