日曜ランチ

Roo2005-07-18

以前から、ベルギー人建築家シシールに「両親の家に犬を見においでよ」と誘ってもらっていた。2ヶ月以上たってようやくお互いの予定があったので、お言葉に甘えて日曜のランチにおよばれされてみた。
彼女の家は、ルーヴァンから車で30分ほどの距離にある小さな村にある。普段はパートナーと一緒にルーヴァンでアパート暮らしをしているが、両親の家にもよく帰っているらしい。着いてみると、近くで羊が牧場で草をムシャムシャと食べている、なんともかわいい家であった。聞くと1918年建造の農家で、30年ほど前に買って改築をしたらしい。庭も丁寧に手入れされていて、シシールとその両親が案内してくれる。菜園ではズッキーニ、かぼちゃ、豆類、レタス、りんご、ラズベリーなどが栽培されていて、サラダには困らなそうである。植木もきれいに刈られているが、いくつかは「あれ?団子3兄弟ですか?」というような形になっている。アレに対してはどのようなコメントをすればいいのだろーか、と悩んでいると、私の戸惑いを察したらしく「あれは、モンスターだったのよ」とお母様が説明してくださる。どうやら、お母様が何かのモンスターのような形にしようと刈ってみたのだが、うまくいかなかったらしい。なんのモンスターを目指していたかは怖くてツッコめなかった。ピ、ピカチュウとかいわれたらどうしよう。
天気がよかったので、その不思議な植木を眺めながら庭で食卓を囲む。冷えたトマトに、小エビや野菜をマヨネーズソースであえたものが詰まっている前菜。メインはベルギー料理を代表するワーテルゾイといわれる煮込み料理である。どうやら、私がまだ本場のワーテルゾイを食べたことがない、とシシールにこぼしていたのを覚えてくれていたらしい。デザートは庭でとれたラズベリーを添えたアイスクリーム。なんて贅沢。トカイという名前の彼女の飼い犬と腹ごなしに遊んで、近所の林の中を、羊にいっせいに「あんた誰」という視線を向けられながら散歩する。午後のお茶までごちそうになり、お土産に手作りジャムまで持たせてもらって、至れり尽くせり。
というか、最近週末を楽しみすぎ?