ブラボー、ブリュッセル

先週になかなかショックな出来事があり、海底付近まで沈んでいたが、週末に数十メートル浮上して、さらに月曜のコンサートで復活。音楽は人を浮上させるのである。ノーミュージック、ノーライフ(by○ワーレコード)
5月いっぱい開催されていたエリザベート・コンクールもクライマックスを終え、入賞者による締めのコンサートが行なわれた。13日は6位、5位、4位の入賞者、15日は3位、2位、1位の入賞者による演奏がおこなわれる。13日の方のコンサートは一番安い席(12ユーロ!)が手に入ったので、友人と一緒に出かけてみた。夜8時15分に開演し、一人1曲ずつのコンチェルトの後は、3人で演奏してくれるというオマケつき。午後10時半くらいに終了したため、ルーベンからの最終バスに乗れなかったが、仕方ない。
コンクールの時とは観客席の雰囲気も違い、「頑張ったねー、お疲れ様ー」というような感じが拍手にも感じられる。Henri Vieuxtemps?よく知らん。Alexander Glazunov?全く知らん。けど、イイのだ。オブルツキー氏のパフォーマンスと笑顔があればノープロブレム。特に、アンコールでの彼の笑顔にコロリとやられた娘さんは多かったにちがいない(不純?)。15日もぜひ!というようなコンサートだったが、残念ながら今日はネットのラジオ放送で聴いている。ファイナルとはちがって、さすがに画像放映はないが、音だけでも満足。

さて、ブリュッセルを歩けば、CD屋のウィンドウにエリザベート・コンクール関係のCDが並び、ここ1ヶ月の盛り上がりの残像がみられる。このコンクールに参加したことが、将来、参加者達の人生にどのように影響するのかはわからないが、1ヶ月以上もこの街で過ごし、熱心な観客達の洗礼を受けたことは、この街に対するある「愛着」を生み出したのではないだろうか。その逆も然りで、このコンクールで健闘した演奏家達が世界で活躍することが、街の人々にとっての楽しみとなる。このブリュッセルに、そして、その舞台であったBozarに、彼らの「ホーム」が誕生するのである。ホルタがBozarを設計した時はそのような事を考えなかっただろうけど。

ところで、サブロン広場にあるマルコリーニにアイスクリームが登場した。冬は濃厚なホット・チョコレートが販売されていたが、この時期は全種類制覇したくなるようなアイスクリームの充実度である!週末限定でアイス・ティー(ビスケット付!)も販売されているらしい。1カップ2ユーロ(サイズはルーバンの3分の1だった)という値段だが、このチョコの味ならそれも納得がいく。チョコは人生に彩りをあたえる。ノーチョコ、ノーライフ(by?)。
なかなかやるな、ブリュッセル