とりあえず、クリスマスから

年末に東南アジアを襲った津波災害。いろいろ書くことは多いけど、とりあえず、書きためておいたクリスマスの日記からアップ。いや、ネット接続ができなくて書き込みできへんかってん。(って何弁だ)

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「クリスマス市に行きし事」

クリスマスっていったら、キリスト教徒の祝い事である。いまでは、キリスト教徒ではない人々も何故だか祝う行事になっているが、キリスト教徒が一番多いヨーロッパが、まぁ、本場といえるだろう。
日本ではクリスマスは恋人達のイベントとなっている、と伝えたらベルギー人の友人は首をかしげた。クリスマスといえば、こちらでは家族のイベントだからだ。まぁ、一緒に暮らして半家族のような恋人達はイブの日に片方の実家で過ごし、クリスマス本番はもう片方の実家で、という感じになっているようだが、それでも20代前半の学生なんてお互い別々に過ごすことが多い。

12月の第一週を過ぎたら待降節で街も忙しくなるでしょう、と教授にいわれた。待降節とは、降誕祭(クリスマス)前の4週間を示すそうだ。お祝いの準備期間のようなもの。馴染みない言葉に思わず広辞苑で調べてしまった。確かに、ブリュッセルブリュージュなどの街で市庁舎前などにクリスマス市がたち始めたのはこの時期だったようだ。ルーバンは少し遅れて、12月の第二週くらいに大学中央図書館前の広場にクリスマス市が現れた。いつも金曜に行なわれるマーケットと違い、ひとつひとつの商店は木造の建物に行儀良くおさまっている。スピーカーから大きな音で定番のクリスマス・ソングが流れる。オランダ語だったり、英語だったり。結果、普段静粛な雰囲気のある中央図書館の閲覧室は、この時期だけBGMがガンガン流れることとなる。クリスマス市で売られるのは「ブリュ―・ワイン」といわれる、ちょっとスパイスのきいたホット・ワイン。揚げたてのお菓子や、クリスマス・プレゼントになりそうな雑貨類。ふーん、これがクリスマスまで続くわけね、と感心していたら、クリスマス1週間前に終わってしまった。

って、それでどーする、ルーバン。

相変わらずツッコミどころのある街である。