パーティー

ベルギーの学生が週末実家に帰ってしまうことは以前に書いた。彼らの帰宅は週末の始まりである金曜から始まり、日曜の夜もしくは月曜の朝に帰ってくる。そこで、週末といえば友人と遊びにいったり、パーティーをしたりするかわりに、家族サービス(?)に努めるのである。しかし、いまどきというか、昔からだろうけど、大学生といえば遊ぶものと相場がきまっている。実に、ルーヴァンの市庁舎前広場にある銅像は、ニノミヤ金次郎のように片手に本を持ちながら、もう片手では自分の頭に酒を注いでいる銅像がある。(酒の部分は噴水になっている)これは、学ぶだけではなく、よく飲め、というビールの街であるルーヴァンならではの銅像である。学業と飲み会。これはどこの世界でもきっても切れない腐れ縁である。

ゆえに、ルーヴァンの学生もよく飲み、よく遊ぶ。日本ではみられないような学部主催のパーティーもおこなわれ、パーティのために、キャンパスの芝生部分にいきなりサーカスのようなテントが張られたのはびびった。加えて、驚くべきことは、それらパーティーは木曜か水曜の夜におこなわれる。つまり、金曜から実家に帰る生徒たちの予定にあわせてである。もちろん、パーティーは夜9時で終わる、なんてことはない。夜9時から始まり、朝5時まで続くものである。よって、金曜の朝もしくは昼の授業はすごく少ないらしい。教授たちも学生達がほとんど半目のまま毎回毎回講義にでてくるのは、わかりきっているのだろう。

結局、木曜の夜から週末みたいなもんである。