【萬福寺】インゲンさんのお寺

出張、出張、海外からのお客様、そして出張、という今日この頃だが、その隙間(?)をぬって、東京から友人が1泊だけやってきた。「どこ行きたい?」と聞いた私に、「岡崎に中華寺院が確かあったよねぇ」との言葉。え、そんなのあったっけ?と首をかしげる私に、「あ、違った。黄檗だよ、黄檗」と彼女。うーん、先月長崎に行った時に、そういう漢字見た気がするけど・・・とググッてみたら、京都の宇治市にありました。萬福寺。最寄りの駅は黄檗黄檗宗大本山だそうです。長崎にあったのは、興福寺と、崇福寺だった。えらい福々しいね。
開創したのは17世紀に日本に渡来した隠元禅師。そう、あのインゲン豆をもたらしたといわれている中国のお坊様です。これはやっぱり、寺院周辺では、インゲン豆の料理が食べれるのちがいないよ!と向かったが、もちろんそんなことはなく、どうやら有名なのは普茶料理といわれる中国風精進料理であった。3名以上で要予約とのことでしたので、食す機会はなかったが、なかなか凝った料理らしい。
現在ちょうど大阪高島屋で開催されている展覧会のため、十八羅漢像や他の像もいくつかは出展中で拝観できなかった。宣伝ポスターで使用されていて、出展中で拝見できなかった韋駄天像がなかなか凛々しくて印象的で、ぜひ機会があれば拝見しに参りたい。
韋駄天といえば、白州正子を思い出す。「韋駄天夫人」。韋駄天は常に動き回っているイメージだけがあったが、こういう面影の韋駄天ならば、凛々しさと厳しさをあわせもつような、それでいてユーモアも忘れない彼女のイメージにピタリと合う。
写真は、本堂である大雄宝殿の前にある七宝の香炉に、ちょこんと乗っていた獅子さんです。