キーシン、あげいん

やってしまいました。26日サントリーホールで行なわれたキーシンの公演に行ってしまいましたー。どっどーん。
実は、2月、ウィーン楽友協会でキーシンの演奏を聴いた後、彼のベートーヴェンに感動した私は、大学の先輩に熱く語ったのである。桜を観に九段下まで足を運び、喫茶店でお茶をしている時、何故か音楽の話題になって、自分でも熱病におかされているのではないか、と思えるような熱い語りで先輩に「キーシンすごい!私は彼の演奏を聴いて、『ベートーヴェンってすげえ』(←この感想もどうか?)と思いましたよ!」てな具合で褒めて褒めて褒めまくったのである。その結果、先輩は私の言葉に惑わされ(?)、次の日、インターネットを通してキーシンの日本公演のチケットを手に入れていたという訳である。
「というわけで、一緒にいこうよ」と差し出したチケットはS席。「実は、もうS席も残りわずか数枚だったの。だからすぐとっちゃった。えへ」と笑ってるけど、あなた、それは私がウィーンで買ったチケット(立ち見だったけど)の34倍の高さですよ!?とうろたえる私。
実は買った本人も「まるで催眠術にかかったように、手が勝手にキーシンを検索して、チケット買っていたの」と振り返っていたが「た、高すぎますよ!」と逃げ腰の私をつかまえて、「分割でいいから」とニコリと微笑む先輩に降参。先輩の後ろに『ご利用は計画的にネ?』とチワワの姿が見えたのは気のせいではあるまい・・・。
で、前日まで往生際悪く渋っていた私だが、行くなら楽しむベシ、と割り切って、当日は意気揚揚と会場へむかった。で、結果。
キーシン、疲れてる?」
というような感想とあいなった。いや、疲れている人は、7回もアンコールに応えないだろうが・・。しかし、過去に13回応えたこともある、という話だから、やはり疲れていたのか?
アンコールの曲は以下のとおり。彼がトルコ行進曲を弾き始めた時には、会場から笑いがでておりやした。
シマノフスキエチュード変ロ短調op.4−3 
ショパンエチュード嬰ハ短調op.10−4 
リスト:ハンガリー狂詩曲第10番 
モーツァルトトルコ行進曲 
ショパン:ワルツ第7番op.64−2 
ショパン:子犬のワルツ 
ブラームス:ワルツ第15番