居候デ候

Roo2005-08-09

バケーションから帰ってきていたモロッコ料理屋を無事楽しみ(つきあってくださったT先生、ありがとうございます)、ひとつ心が軽くなったところでパリへ。
パリには、知り合いが3人(組)いて、大抵の場合、その3つを転々と居候してまわる。一人は日本人だが、残り2組は仏人カップルと仏・蘭人カップルの友人である。仏人カップルの旦那の方は「君ねぇ、フランス人というものは、こういうものなんだよ」と外国人が描写するそのまんまの仏人だなぁ、と感じさせる人物であったりする。忘れもしない。「私、実はNY嫌いなんだよ」とつぶやいた私に対し、「僕は好きだね。アメリカ人がいなければの話だけど」とスパッと切ってきたのは彼である。あー、そうねー、アメリカ人がいなかったらねー、ってそれもうNYちゃうやん!
「最近、みんなパッシーとかさ、あの辺に住みたがるけど、僕にいわせたらあんなのはパリじゃないね。小奇麗すぎてさ、何があるっていうんだい?本当のパリってもんはさ、もっとゴチャゴチャしていて、いろんな民族が犇いてる。そんな街だよ」
そんな彼らが住んでいるのはパリの北に位置するモンマルトル付近。6階に位置する彼らのアパートからはサンクレール寺院、そしてエッフェル塔も見える見晴らしのよさだ。しかし、土曜から南仏にバケーションに行くという彼らのアパートを好きに使っていい、という提案をご遠慮して、私がころがりこんだ先は、もうひとカップルの方の両親の家。これまた南仏にバケーション中のご家族が全員出払っている一軒家が私のもの。ふっふっふっ。こうなると「バケーションなんて!」と思っていた意見もクルリと変わり、「よいではないか、バケーション」ということになる。まぁ、一軒家といっても1階部分にお客様用の部屋が整えられており、そっから上の2階も3階も使う用事はないのだが。本に囲まれたベットから中庭にでれば、パリとは思えないほどの静けさがある。生意気にも、紅茶なぞをいれて中庭に腰掛ければ、朝の空気が気持ちいい。
どーでもいいけど、ヨーロッパの夏はどこへ?秋ですね、もうここは。