初夏の雷

夜中、初夏の雷鳴がとどろく。
この1週間はベルギーとは思えないようないい天気で、暑い。ここらで、ひと雨ほしいところだ、と思うけれど、ベルギー人によると7月の第一週というのはいつも天気が悪いとのこと。ここで、一度崩れたら、そのまま日本の梅雨なみにひどくなりそうで恐ろしい。

雷も稲妻も好きだ。
小さい頃は夏の夕立をボッーと部屋の窓から眺めていたのを思い出す。しかし、やっぱり小市民的に「おちてきたらどうしよう・・・」とびくびくしながら遠慮がちに眺めてしまう。傘をさしている時ならたたまなくては、と思うし、建物の近くだと避雷針を探してしまう。インドネシアカンボジアでは、コンピュータをただちに切っていた。そういえば、一度カンボジアの研修所でパソコン作業中に雷が鳴り、それから数分でヒューンという不吉な音が聞こえ、次の瞬間「うぎぎゃゃっーーーー!!」という叫びが研修所内、数ヶ所からあがった時があった。現地シンポの数日前だったと記憶している。悲惨である。雷をあなどってはいけない。停電だけではなく、落雷によっていっきに電圧がドヒューンと上がることがあるのである。

さすがにベルギーではそんなことないよね、と安心してネットもコンピュータも使っている次第であるが、心の中では「大丈夫、おちるなら近くの城に落ちるはずだ」(←保存修復関係者としてそれもどうよ)とか、「はっ、この家ってこの一帯で一番大きい屋敷ではないかっ!」とあせったりしている。

ところで、ミュージカル・バトンだが、大変嬉しいことに都筑先生とMKくんが素早くお答えくださった。恐縮なことに、都筑先生はバトンを2つ持ってとまどいながらも、どこかに走っていかれたようである。あ、ちなみに都筑先生は世界遺産に住んでいらっしゃるが、先生の語るベルギー研究生活は、私のものとはちがって、大変ためになる情報満載。ぜひぜひ。
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